すずらん部屋

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クラシカロイド 第18話(1期)「ミツルロイドとギョウナくん」感想

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こんにちは。今回は1期18話の感想です。
回想シーンにけっこうガツンとやられる回。そんな中、バッハがゆるキャラに? バッハ、ミツル、響吾のアルケー社の大人組の思惑が交差するところが切ない回です。

感想♪♪

  • アルケー社の屋上(ヘリポートのあるところ)で空を仰ぐバッハ様。表情は厳しい。かなり短いアバン。
  • ミツルさんがバッハ様に色々報告。チャイコちゃんの通訳がなくても、すっかり会話できてるのね。
    バッハ様は響吾さんに並々ならぬ思い入れがある様子。
    それにしても、トラップ仕掛けてる響吾さんもすごいけど、バッハ様も探し方がよくないと思うの。実態を知らないのかな?どう見ても捜索隊が怪しい人たちすぎる。

  • ミツルさんの回想。人工知能研究の若き天才。やはりミツルさんも只者ではありませんでした。
    ミツルさんは名前は亜紀楽(あきら)。いやーん、名前がすてき。個人的に中性的な、男女どちらともつけられる名前が大好きです。
    ミツルさんと響吾さんの、出会い。響吾さんはやっぱりすっとぼけた人。「人間を作ってみようかと思ってるんだ」ってサラリとすごいことを。面倒だから発表しない、って辺りが本当に彼らしい。なのに、カップ麺に後のせスパイスを入れ忘れたことに大騒ぎ。うん、ずれてる。

  • でも今は、ミツルさんは響吾さんを快く思っていない模様。今回はその辺の事情を紹介しちゃうよ!てなわけでわりと淡々とストーリーが進みます。
    例のアルケドールからのデータなどを使って作った、人格及び音楽知能構築ソフト・ミツルロイド。響吾さんのクラシカロイドに対抗してるのでしょうか。
  • バッハ様、お忍びで出かける。なるほど、音羽館に出向いた時はお忍びの姿だったわけね。スーツ似合いすぎ。お忍びでも気品は隠せないね。ところで街中って音にあふれてますねえ。
  • 今度はバッハ様の回想が入ります。クラシカロイドの中で最初に目覚めたバッハ。PCで自分の名前を検索して調べてるようだけど、適応力高いですね!

  • 真昼間の公園で堂々と拉致された奏助。「急すぎてついていけねーぞ」って、こちらもですよ。
    連れてこさせたのはミツルさん。でもミュージシャンを連れてこいという指示を出したのであって、ド素人を所望したわけではないと。奏助のディスられ方が半端ないw

  • 才能をぶつけてください、と言われ、スカウト?と思って意気揚々と「ぼくフツウ」を歌う奏助。ポジティブシンキング!
    奏助の歌を聴くと、立ち上がるロボット。これがミツルロイド。どう見ても、歯車が詰まってそうな機械ですね。
  • バッハ様、ペンキ塗りたてのベンチに座ってはいけません…ここで慌ててふんぬー!っていうバッハ様がお茶目です。あーあ、スーツ破れちゃった。
  • ギョウナくんの着ぐるみを借りたのか、とにかく着て歩くバッハ様。服が破れちゃったからの非常手段でしょうが、余計に目立つような。だってギョウナくん、人気者。愛嬌あってかわいいよね、ギョウナくん。ギョウザはすぐにわかりましたが、ウナってなんだろうってしばらく思ってました。ウナギね!
    ところで携帯か何か持ってなかったのかしら、バッハ様。

  • 音羽館に送りこまれた、奏助のミツルロイド。あんなにロボットー!って感じなのに誰も不審に思わないとか…みんなが鈍感なのか、奏助の存在感がなさすぎるのか(涙)
    カロリーオフの炭酸だのギョーザーマンだのポテチだのクリームパンだの、コンビニにパシリさせられてる奏助が不憫…。でもそれでこそ、音楽家って感じもする。ところでシューさんはなぜ、じごくのつかい(ドラクエ)が持ってるようなトゲつき棍棒を持ってるんでしょうか。

  • 一方本物の奏助は。
    パッド「スカウトまでして聴きたい曲かどうか自分でわからないんですか?」
    奏助「あ、傷ついた。今のすげー傷ついた」ちーん。
    パッド「めんどくさいです、奏助」のやりとりが最高。
    響吾さんが部屋に入ってきて、驚き。歌苗のことをさらっと聞いて、よろしく、ってオイオイ。そりゃ奏助も引き止めますよ。
  • 子どもたちに追いかけられ、路地裏で着ぐるみを脱ごうとしても脱げないバッハ様。動きが面白い。てなところにモツが来ちゃった。バッハ様、今までにない顔で焦る焦る。
    子どもたちに見つからないよう、コソコソしてるところがもう何ともいえない。ギャップ萌えというやつかしら。

  • 再びバッハ様の回想。6話で出てきた、アルケーの社長たちがバッハの音楽にすっかり魅了されてしまった後かな? ここの響吾さんとバッハの会話が意味深。響吾さんはいつもの調子でさらりと言ってるけど、「私にもそれ(ムジーク)を使うのかい?君の言うその八音を作るための手駒にするかい?」ってけっこうきつい言葉。
    人を意のままに操ることのできるムジークを使うことについて、響吾はどう思っているのか。バッハ様のムジークは力が強いですよね。
    バッハ「響吾、あなたが必要だ」「力を貸してほしい。手駒ではなく協力者として」
    重大な決断だから、1時間くれ、と言った響吾さん。どう見ても、すぐにベトとモツのインキュベーターを開けに行った様子。ここで「目覚めた気分はどうかな?ベト」につながるわけですね。

  • 起こせるロイドは2人しかいなかったけど、シューベルトインキュベーターの中で目覚めてる。ベトとモツが響吾に連れて行かれたのを二人とも見ていたのね…
    響吾の決断を待っていたバッハ様の心中は如何ばかりか…
    ここの回想は、置いて行かれたバッハ(とシュー)に同情してしまう。

  • 音羽館。ミツルロイド奏助は大活躍。でも張り切りすぎてモップを壊したりして、やはり残念仕様。「ボクハ、ホメラレタイ」奏助も、承認欲求ですか。大暴走して、音羽館を出ていきます。なんだか衝撃波みたいなのが出てるけど?

  • 響吾さんは奏助と一緒に研究所にへそくりを取りにきました。1,000円でどうやって1週間食いつなぐの。
    ミツルさんも研究所に来てたようでバッタリ。ミツルさんはバッハの元から逃げた響吾を責めますが、全く違う話をする響吾さんと全然話が噛み合わない。あんなに探してた響吾だけど、ミツルさんは特につかまえたりはしないようです。ここでもし帰ってこられたら、それはそれで面倒かな。ミツルロイドも作っていることだし。
  • 街で暴れるミツルロイド奏助。たまたまその様子を見たモツがムジークを出して止めようとします。ムジークは前回のみかんゾンビだ!音羽館メンバーも来て、ベトもムジークを。皇帝!
  • リストさん曰く、今回の2人のムジークはちゃんとしてるらしい。連携プレイしてるし。これは2人の成長?
    けど「モットホメテ!」とミツルロイド奏助、強い。皇帝のペンギンさん、吹き飛ばされてしまった。 この様子を、ギョウナくんの着ぐるみを脱いで見ていたバッハ様、ムッジーク!
    ジークは魔力のアリア
    このアレンジ、大好きです。アリアのゆったりしたメロディとラップと伸びやかな歌がピッタリ合ってる。 これも「How to Win!~トッカータとフーガより~」のように、ベトやモツのムジークが打ち消されていきます。ミツルロイドが出した嵐も。倒れたミツルロイド奏助を見て、悲鳴をあげそうになった歌苗ちゃんの前に、本物の奏助が現れてびっくりしてたけど、本当にみんなあのロイドが奏助だと思ってたのか?
    ジッと歌苗を見るバッハ様、意味深。
  • ミツルロイドは回収されて、改良の余地ありと静かに燃えるミツルさん。バッハ様は開きなおったのか、破けた服のまま歩いてます。パンツは青!
全体の感想

タイトルがとても気になっていた回です。ミツルロイド。ギョウナくん。どちらもクラシカロイドを見てなければ知ることのない言葉。
6話の時より掘り下げて、バッハと響吾の関係、ミツルの過去が出てきました。
バッハの八音計画はまだそれほど語られていません。ですが何にせよバッハは響吾に「手駒ではなく」協力をお願いしたのに、面と向かって断られるならまだしもその場はうまく逃れられて、ベトモツを連れて去られるという、かなり辛い過去が一番気になりました。
響吾さんは謎の人。以前、「前にできなかったことをやってみたら」とバッハに言っていました。バッハの好きなようにやらせてあげたい気持ちもあるのかな。でも協力はできない。他のクラシカロイドまで巻き込めない。バッハさんも頑なそうだし、いくら話し合っても平行線なのかもしれない。 現実のことでも、相手の思いが強い時、どうにもできないと感じることがあります。そういうもどかしさを強く感じたお話でした。それにしても、響吾さんがベトモツを連れて逃げるところを見てしまったショック…バッハもシューも辛いですね。

そしてもう一人。ミツルさん。彼女もまだ謎の多い人。バッハさんを崇拝してるけど、アルケーの社長役員たちのような洗脳状態ではない。学生時代や就職したばかりの時は少し幼さというか丸い感じの雰囲気があるのに、今はクールというかとっつきにくそうな感じです。少し髪形が違うくらいなのに、わずかな線の違いでしょうか、こういう描き分けってすごいなあと思っていつも見ています。

今日の1枚(*^_^*)

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©BNP/NHK・NEPより引用
「そのためには響吾。あなたが必要だ」の場面。
ここ、二人の関係・心境を表すかのように画面がずっと暗めで。「いかなる手段を取ろうと必ず為す」ってけっこう強い言葉。これだけの覚悟を見せられてしまうと、響吾さんも飄々としつつ色々考えたのかもしれない。逃げたというと後ろ向きの選択に思えるけど、彼は彼でこれは前向きな選択なのかな。安易に協力することだけがいいわけじゃないしね。本当、色々考えさせられます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。