すずらん部屋

アニメ・漫画の感想を書きたいブログ 主にアニメ「クラシカロイド」の感想を書いています

クラシカロイド 第21話(1期)「ブレイク・スルー」感想

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こんにちは。今回は1期21話の感想です。
シューベルト当番回。いよいよシューの原曲じゃないムジーク登場。辛い展開ながら最後はスカッとすることこの上ないです。

感想♪♪

  • 深夜1時までおしゃべりしている音羽ロイドの皆さん。何のお話してるんですかねー。音楽談義?きっとしょーもない話に違いないw
    ところでそんな遅い時間までカッチリジャケット着てるシューさんすごい。さすがにチョッちゃんはブーツっぽいの脱いでるよ。
  • おねむになった皆さんは「あとは頼んだ」とシューさんを残して各自部屋へ。ああ、最初っからシューさん不憫。でも先輩の役に立ちたいのね。こういう、みんなとだべったあとの片付けをスッとやれる人って感心します。
  • で、きちんとお皿も洗ってカーテンも閉めて、ってあれ。シューさん、まさかのリビングでソファーで寝てます。ソファーベッドとかじゃなくて。比較するように、各自個室で寝る皆さん。ソファー寝のシューさん。21話にしてやっと、自分の部屋がないことに気付いたー!!遅!
  • 次の日の朝かな?早速抗議。なぜ私だけ部屋がないんです!?
    いやー、びっくり。20話でのシューさんの妄想「(モツのいない)さわやかな朝」で、鏡の前で美しい所作で眼鏡をかけるシューさんのカットありましたけど、あれって自分の部屋じゃなかったわけね。よくよく見てみると、洗面所みたいだ。
    「ハッシーにさえ部屋があるのに」「住人というより小間使い」チョッちゃん、きついよー泣
    音羽館に住むことになった時、なあなあで始めちゃったんだろうか。部屋がないこと。
  • 遊びに来た奏助に、部屋はたくさんあるんだし?と言われて、空き部屋に行ってみるものの、そこは物置になってて寝るスペースはなさそう。
    庭だのトイレだの提案されるけど、こういうのって周囲は楽しんで提案してるだけだからね。シューさんかわいそうだわ。
    シューは訴える。部屋を使う権利は音羽館への貢献度に比例して然るべきだと。
  • ふむふむ、シューさんは食器洗いやトイレ掃除、草むしりもやっているらしい。それなのに地・味!とか言われちゃうと!
    チョッちゃん、家事をなめてもらっちゃ困りますよ。はっきり言って面倒くさいんだよ、家事って。やらなくていいならやりたくないよ。
    野暮なことを言わせてもらうとね、家賃を払っていないからそれ(家事)くらい、というのもちょっと違う。この音羽館はシェアハウス方式で家事はみんなで、と以前歌苗ちゃんも言ってるからね。家賃を払えば家事を分担しなくていいってのは違うと思うんですよ。
  • 家賃を払っていないベト・モツも、たびたびムジークで館の危機を救っている!と貢献度を訴える。このシーン、きついですね。奏助まで地味とか言っちゃうし。何より、シューベルトの孤立無援さが際立っちゃって。ひどいぜ。
    シューさんのムジーク、効きすぎちゃってみんな変容してたから記憶ないんだよ。印象ないというより別のモノになってたからね!赤ちゃんとか魚とか。さすがに歌苗だけは家事を手伝ってくれて助かってるって言ってくれてよかった。
  • シューは部屋を賭けてのムジーク対決を提案。「音楽は競うものではない」とすぐ言うベトはかっこいい。むしろ家賃も払わず家事もせずに堂々としてられるこのメンタルを見習いたい。
    一応皆の了解を取って、歌苗に困りごとをきく。例の物置部屋をきれいにしてくれたら、って。まーたまた。ムジークを使ってもまともな結果になるとは限らないよ。むしろ、みんなやってみるまでわかんないとこあるし。
  • シュー以外、みんなムジークを出してみたけど、やっぱり部屋がきれいにはならない。ですよねー。そこでシューさん「ほとばしる私の感性!」と張り切ってみたけど、意識的にムジークを出せたことはないんでした。失敗。ここで詰んだ!うわあ。ほとばしれ!はじけろ!のポーズがかわいい。
  • 「きみ、本当にムジーク出せるの?」モツ、ひどい。やはりちゃんとシューのムジーク見てないんだよね。6話で音羽館を守った時に子守歌ムジークを出してたけど、あれは皆の記憶にはないんだろうな。シューも自分のムジークが意識して出せたことがないことに気づいちゃった。
    でもここでチョッちゃんとモツにバカにされて、奏助に「クラシカロイドの意味なくね?」まで言われちゃってこの流れは本当にきつい。視聴者はシューがちゃんとムジークを出せてることを知ってるからいいんですが、音羽ロイドはこの時点ではわかってなくて、できない子はバカにしていい、みたいな流れはちょっと…というのが本音です。軽く言った言葉なんだろうけど、そういう言葉に傷つくんですよ。
  • シューさん、ここに私の存在意義はない、と出ていってしまいました。あああ。「皆、私のことなど気にかけもしない」のさびしそうな顔にキュンとする。それにしてもシューさんは、こういう独白シーンが本当に合う。皆の前で話す興奮気味のトーンとはちょっと違って、愁いを帯びてる。
  • アルケー社に行ってみるものの、やはりシューベルトは忘れ去られたまま。バッハ様たち、目の前を通ったのに。
    で、アルケー社の屋上というか、てっぺんにいる?って、どうやって上がったの?それより、これって飛び○りしようとしたの?いやいやー、ちょっと待って。それはどうなの。思いつめないでよ、シューさん。なんだかここ、じわっと涙が出てきてしまった。安定の凧さんが救ってくれてよかったよ。うわああああの悲鳴のまま後半へ。

  • 凧さんにけっこう高い位置から落とされたシューさん。よく怪我がないね。場所は日本ではないみたい。アメリカのダウンタウン
    「このまま死ぬのか。私は私の何たるかを知らず…」バッタリ倒れてしまったところに、響吾さん登場。奇遇だねえ、ってあーた。

  • ODENの屋台でくだを巻くシューさん。「あなた、我々を作るだけ作っておいて知らんぷり。そんなのありかぁ?」おー、正論。シューさん、少しお酒が入った方が色々ぶっちゃけられていいかもね。ここでおでんにアボカド登場。この回を見てから、けっこうアボカドを買って食べていますが、そういえばまだおでんにアボカドはやってないなあ。
  • 自分の存在意義に大いに悩むシューさんは、響吾さんに「なぜ私を作ったのれす?」ときく。しんみりするね。シューはアルケー社から響吾が逃げる時も、置いていかれちゃったわけだし。響吾さんは真正面から質問に答える人じゃないから、アボカドのことを話しつつ「ぶっちゃけ君らもさ、好き勝手に作ったらできちゃっただけなんだよ」と。「だからきみも好き勝手にやれば?」はあ?と言いつつ、この言葉はけっこう彼に残ったのかなあ。
  • さて酔いつぶれて目覚めてみれば、響吾さんはいなくなってて「勘定はたのむ」とかひどいし。4話に続き、またも食い逃げ案件になるとこだった。凧さんに運ばれちゃいます。
  • 音羽館。季節外れの台風が来ている様子。雨漏りもしてるし。でもあんな暴風雨の中の補強作業は危ないよ。そんな嵐の中、シューさんご帰還。また凧に投げ出された。
    ええ…音羽館のみんな、シューがこの数日家を空けてたことに気付いていないよ。存在意義が…って傷ついてたのに、これはひどい追い打ち。 シューさん、プチッとキレたのか、いよいよ満を持してムジーク発動!やった!リボンくるくるだー!意識的にムジーク出せた!いいぞいいぞ!魔王だーーー!

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  • ってええ?タクトがマイクにかわったと思ったら、服装もガラリと変わった!ラッパーさんになった!でも蝶ネクタイはあるのね。
    ジークはシューベルトの魔王道 ムジークプロデューサーはアボカズヒロさん。そして前野さんの歌唱です。 ライブハウスのようなムジーク空間。屋根の上にいるんじゃないの?キョトンとしてるモツ。びびってるチョッちゃん。難しい顔で成り行きを見守るベト。DJハッシー、かっこいい。
  • 一人ひとりディスっていきますが、内容が的確すぎて、シューさんてばみんなのこときちんと見ていたんだなーと感心。奏助のとこはピー音入りまくりです。ムジコレはピー音なしで聴けます。そんなやばいことは言っていませんが、ピー音入りまくるせいで余計に面白い。みんながペラペラキャラになってしまいますが、パラッパラッパーを思い出しますね。ゲーム、持ってました。シューさんのキメ顔が、今まで絶対に見せなかった表情だよねえ。うん、いい。
    モツが速攻ペラペラ壁画になってた挙句、蹴りまで入れられてて爆発してて笑う。ベトとの対峙はカコイイ。ここで「アンタが作るまっずいギョーザー」という歌詞が出てきますが、シューってば2期でも先輩のギョーザーをほんのりディスってたし、ベトのギョーザーの腕前はどうなんでしょ。アボカドー、アリガトーのフレーズが強烈。
  • その後。シューさんは「たぶん、今日も朝帰り」らしい。いつからそんな悪い子に?すごいね、今までと180度転換。服装もそのまま?いちいちラップでこたえる面倒な人になってるヨ。調子に乗ってるからソファーごと放り出されて土下座するまでがオチ。そんな簡単に人って変われないよね。
全体の感想

前回20話はムジークシーンが衝撃的でしたが、この回もまた違った意味で衝撃的でした。まさかラップでくるなんて…
「魔王」は音楽の授業のレコード鑑賞で聴いた覚えがあります。怖そうな音楽を意識して聴いたことがなかったんで、魔王が息子を連れて行こうとするというストーリーの怖さも合わさって、ぶったまげた記憶が。シューベルトさん、ふり幅大きい。
そしてクラシカのシューさんもふり幅大きいですよ。あの古風な服装で言葉つかいも丁寧なシューさんがラップですから。CV前野さんの、シューの気持ちがすごく籠ってる歌が素晴らしいですね。前野さんにすっかりはまってこの方の他のアニメの歌も聴いていますが、この魔王道は本当にシューそのものって感じ。
服装も変わってしまって。個人的にはクラシカルなのが一番好きですが、ラッパーもガタイよくていいですねえ。
ストーリーの方は…内容がけっこうきっついですね。最後にドカンとムジークを見せ場とするため、ため込んでため込んでというのはよくわかりますが。前回20話のモツは約束を破ってイタズラしちゃったのに心配されてたのにね。シューさんはベトが絡まなければ手のかからない子なので、ほっとかれちゃう。もともと、存在感が薄いのがキャラづけの一つのようなのでそこは理解したいのですけどね。
シューは17話以降に家事をやるようになったのかな?でも感謝してくれるのは歌苗くらいで、あとはなんとも思われていないようで、地味だの小間使いだの、さすがに気の毒になります。ロイドたちは非常識さんばかりですから、家事の手伝いなんてふーん程度の認識なのはわかりますよ。だけどあまりに四面楚歌で、同じ家で暮らしてる人なのに冷たいなあ…とは思いました。誰も助け船を出さないで笑って追い詰めちゃうんだもん。シューさん贔屓だからそう思うのかもしれないけど。
家事は歌苗とシューだけがやればいいわけじゃないよ! そして歌苗ちゃん、シューさんはお部屋ないわけだから、家賃は少し安くしてあげてね。まあ、今のところ払った形跡はないけど笑
あ、あとムジークを自分で出せてよかったね!今回、住民に全然相手にされなかった要因にこの、自分でムジークを出せない問題があったようなので。でも、原曲ムジークも好きですよ。この辺りは他のロイドとはちょっと違って面白い設定ですね。
というわけで、クラシカの世界の皆さんはもう少しシューさんを気にかけてあげてくださいな。

今日の1枚(*^_^*)

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©BNP/NHK・NEPより引用
「やってやる。私も…いや、俺も!」と一人称が変わるとこ。雷も光ってかっこいい。嵐の中、気持ちが荒れ狂うのが重なっていいですね。
一人称が変わるって、大げさに言えば性格を変えようとしてる!って感じで好きです。個人的には一人称は「僕」の男性キャラが好きなんですけど、シューさんは「私」が本当に似合ってるから。そんな彼もついに「俺」だよ俺。いいね、ちょっと荒っぽく俺!やっぱりこのふり幅の大きいところが好きです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。