すずらん部屋

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クラシカロイド 第20話(1期)「その名はモーツァルト」感想

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こんにちは。今回は1期20話の感想です。
ジークシーンが衝撃的です。何はともあれ最後まできちんと見よう。
それしか言えません。

感想♪♪

  • 夕方の公園で黙々と一人でバスケの練習をする少年。それを金網の外で見守るモツ。意味深なアバンですね。

  • OP明け。モツのイタズラが早朝の音羽館に炸裂しています。リストさん、クラシカルなナイトキャップですね。落書き系のイタズラが好きなようです。
    もちろん、家人は激怒。ハッシーも激怒。モツってば焼きみかんの回でもハッシーに睨まれてたのに…
    毎日毎日…と言ってるところを見ると、一度や二度じゃないのね、このイタズラ。それは疲れる。ところでシューさんはなぜわざわざお笑いアイテムのようになった眼鏡をかけてるんですかね。ノリツッコミの人なのかしら。

  • さらに深い落とし穴まで用意していました。「イタズラの設計図、それはすべて僕の頭の中にあるからね」って美しい作画でドヤ顔されても、反応に困りますw
  • 朝の仕切り直し?各人、爽やかな朝を迎えた描写が続きます。どこのサロンに集う貴族?といった服装だし、ベトも声色が違うぞ。 モツは檻に囚われてて虎に襲われそうだというのに、シューのテンションは異常に高いぞ。みんな変だ。
  • …と思ったらこれはシューの妄想でした。モツを黙らせるのに虎を使おうとかおかしい。他に何かあるでしょw 虎の値段とか、豆知識だね。
  • 全然反省してないモツに、わりと真面目に抗議する歌苗。モツは不服そうだけど一応話はつきました。リストさん、顔怖いです。

  • 夜。今夜はお好み焼き。遊びに来た奏助が、仏っぽくなったモツに気づきます。なに、悟りを開いたの?妙にものわかりいいけど…
    最初はおとなしく座ってたモツ。だけど準備する様子を見てた間にもう我慢の限界。早っ。「どこにキレてるのかわかんない」と奏助正論。ソースでう○ことか、小学生かよ?というより園児かよ?って感じ。近くにいる人は疲れるよねえ。

  • 次に何かやったらごはん抜き、という約束の釘をさされ、暗い部屋で、歌苗のおばあ様の写真に語りかけるモツ。イタズラ禁止の状況を何とか楽しんでみることにしたようです。モツはやっぱり楽しいことが大好き。
  • と言ってるそばから、イタズラしたい現場発見!
    シューさん、食堂にいないと思ったら、お風呂場でハッシーの落書きされたインク(ペンキ?)を落としてあげていたのね。しかもイヤイヤではなく楽しそうだし。自分が汚したわけでもないのに、シューさんいい人すぎるわ。 ここでのモツの自問自答がすごい。「耐えてモツ!」とか声色も表情もコロコロ変わって面白い。
    でもやっぱり押しちゃいました。ブクブク。シューさんとハッシーの足がバタバタとすごい絵だ。
    「シューくんのばかぁ!」って。そりゃ「はぁ!?」ってなる。
  • ごはん抜きって言われてたのに、みんなおとなしくなっちゃったモツを心配。あとから来たシューさんが低い声で「みなさん、私の方を心配すべきじゃないですかね」と一言。シューさん、濡れ髪っぽい。
    モツは「みんなといても全然面白くない」と出てってしまいます。残ったメンバーもモツの行動にはついていけず、少し不穏な感じ。

  • 後半。モツはその後一人で行動するようになりました。歌苗が心配して声をかけてもどこ吹く風といった感じ。皆もちょっと心配の様子の中、シューは「(モーツァルトは)犯罪に手を染めている」と飛躍したことを。言いながら楽しそうだし。モツを心配する歌苗の顔が印象的。

  • 話は大きくなって、地下組織のボスに金で買われてるとか真のハマゴンだとかまーた変な方向に。「それがありそうだから怖いw」と悪そーな顔をしたシューがステキ。
  • モツは横断歩道の白線の上だけ渡ったり、ハトを追いかけたり…普段こんなことをしていたのか?モツは。地下組織の人間との接触を求めていたシューさんは残念ね。ここ、娘に「チカソシキってなーに?」と聞かれましたわ…
  • バナナの皮で転ぶ奏助。いきなり頭上からペンキ缶が降ってきて浴びてしまったショパンとシュー。テンポいいですねえ。モツパニックの始まり。
    パッド君が説明してくれますが、要はトラブルメーカーオーラが出てるので巻き込まれないようにね、とのこと。鳥のフンを落とされたのもモツパニックなのね。キレ方が尋常ではないパッド君。
    戯言と一蹴した途端に橋の真ん中に穴が開いて落ちていく先輩。「あったー!」爆笑しました。
  • ここからはたたみかけるようにモツパニック!みんな、よく生きてたね。これはモツのイタズラではないわけね?あくまでモツパニックなのね?命の危険がないだけ、モツのイタズラの方がマシなんじゃ…
  • シューに言われて歌苗ちゃんも気合いを入れ直したら、またシューさんてば凧につかまったよ。なんて凧に愛されてる人なんだろ。
  • 歌苗ちゃんはめげずにモツの後を追う。モツ、家ではつまらなそうに「散歩」なんて言ってたけどめちゃくちゃ楽しそうやん。皆が引くくらいに楽しんでる。一人で楽しそうなモツを見て、歌苗ちゃんはどう思うのか。二人の顔がオーバーラップするところが切なくなる。
  • アバンに出てきたバスケ少年の場面へ。なんと小学生だそうです。大きい!なるほど、彼はバスケがうますぎて孤独なわけだ。でもきっとバスケが好きで毎日練習してる。そんな彼を見るのが好きと、モツは歌苗に言います。この街にベトとモツが来てからどのくらい経ったかわからないけど、モツは決して幻の存在ではなく、しっかり生きて、色々なことを見ているんだね。
  • 帰ろっか、と言いつつ、「じゃあ、ここで。僕はこっちの道だから」と歌苗に告げるモツ。ここのシーン、夕焼け色に染まっていて美しいですね。夕方の疲れと相まって切ない。私はモツと歌苗の組み合わせが大好きなので、つい歌苗に感情移入して見てしまう。 言葉を選んで「17歳の恋人に会ってくる」というモツ。こんな表情のモツを見たことないから戸惑うよね。帰ってくるよね!?との言葉にうなずくモツに少しホッとしつつ不安も残り。
  • みんな、灰になったのかと思いきや意外と元気に尾行してたのね。早速17歳に食いついてます。「ねっ、犯罪!ね~?」のシューさんw 一言言わせてもらえば、モツはせいぜい大学生くらいにしか見えないので、あまり犯罪臭はないと思うの。というか17歳に手を出したらまずいとか、現代のことをよく知ってるねえ、シューさん。
  • それから何時間過ぎたのか?辺りは真っ暗。流れる雲の速さにドキリとしますね。
    歌苗ちゃんは夕食を作った上で、自分も食べずに待っているよ。
  • モツ。え、髪を解いた?ムジーク衣装になった? ここから映像の中にバーンと字幕がはさまれて、効果を上げていきます。なになに?どうしたの?って初見ではドキドキしました。まさに満を持してムジークを出してきた感じ。
    ジークは疾風怒濤~交響曲第25番より~ ボーカルは中川晃教さん。
    17歳で書き上げた、と字幕が出るので、17歳の恋人ってなるほど、と思ったのも束の間、印象的なイントロにガーンとやられて。本当に衝撃的でした。暗い夜に流れる早い雲、嵐のように五線譜が舞い踊る中、タクトを振ってムジークを操るモツ。17歳の史実のモーツァルトと一緒に演奏しているような、なりきっているような。バッハ様は気配に気づいた模様。
    ボーカルの中川さんの、涼しげながら伸びやかな声。中川さん、積水ハウスのCMの曲歌っていらっしゃいますよね。CMがかかるたびに、あっ、となります。この曲にぴったりすぎて。
  • 「ふーっ」っとムジーク後に息をつくモツ。髪の先まで汗をかいて色っぽい。「じゃあ、また」と帽子をかぶり、歩く姿。孤独を感じるけど、納得しているようにも見える。完全にすっきりしたようにも見えるし、そうでないようにも見えるし。彼も色々あるんだね。
  • EDにもそのまま突入。この世界観を崩さずにすごいよ。
全体の感想

テンション高くいきます。すごい回だと思いました。
この回を見た時のことははっきり覚えています。再放送の録画を娘と一緒に、ながら見ではなくきちんと最初から見たんです。娘は本放送のことを覚えていて「この回のムジーク、モツがすっごくカッコイイよ」と言っていました。
とはいっても、イタズラ話メインで進むので、本当にカッコよくなるのか…?と疑問に思いつつ、お話は面白いのでひーひー笑いながら見てたわけですが…
夕焼けの中、歌苗と違う道を行く辺りから、おや?と思ったら、最後の圧倒的なムジークのシーン。
この疾風怒涛のムジークはとてもかっこいいので、これだけ聴いてもすごーいと思ったでしょうが、この20話を通して、モツという天才について描いてきたので、孤独感とか心に渦巻くものとか、うまく言えないんですけどそういうのを、なんとなく見てた私もズゴーンとはまりまして。ものすごい衝撃だったんですよ。うわああああああって心の中で叫びました。 何なの?いつもはモツに限らずギャグが突き抜けてるのに。たまにジョリー回とかこの回とかシリアスめなとこでいきなりグイグイくるし。そして本気のムジークで攻めてくるとかこのアニメなんなの?ともうここで完全に沼に落ちました。それまでは公式HPを見るくらいだったのにね。ムジコレも集め始めましたし。
そういう意味で私にとっては非常に印象的な回です。
最後のムジークのシーンが衝撃的でしたが、その前フリであるギャグのシーンも本当に面白くて。モツパニックは最高でした。 前半、モツのイタズラが問題となっていました。いつまでも子どものようなモツ。反省してる感じはしないモツ。たぶん彼は、自分が逆にイタズラされても怒ったりはしなさそう。一緒に面白がりそうだし。そういう自分の居場所がなくなるのは苦しいですよね。追い詰められるというと言い過ぎですけど、ちょっとずつ音羽館では彼らしく過ごせなくなる辺りが切ないです。この回は終わり方が意味深だったので、もう音羽館には帰らないのかと思いましたよ、初見の時は。そんなことはなかったですけどね。
あとは、モツと歌苗の関係もよかったです。普段あんなに怒ってるのに、心配してるのが伝わりました。友達を心配しているというより弟を心配してるっぽいんですけど。ごはんを食べないで待っていた歌苗ちゃん。やさしい。

この回はモツがメインで、歌苗が絡むのもモツメインだったので、ベトの出番というかセリフは少なめでしたけど、さすが主役、所々目立っていましたね。「ヴォルフのやつめ、17歳の恋人ときたか」のセリフ、ホントいい!です。

今日の1枚(*^_^*)

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©BNP/NHK・NEPより引用

「大家どの、立って!ヤツを見失う」と歌苗に手を差し伸べるシューさん。
キャー!なになに、何なの。心拍上がりますわ。服が破れてようがアホ毛が出てようが素敵だわ。シューさん、やっぱり端正な顔立ち。シューと歌苗ちゃんていい組み合わせだと思うんだけどなあ。(↑でモツと歌苗の組み合わせがいいと書いたのに…) ここの場面、サントラの「さらば 我が心の拠りどころ」って曲ですが、ピッタリすぎますよね。他の場面でもこの曲は使われていますが、凧に引っかかって飛んでってしまった彼に「シューさーん!」とピッと敬礼ポーズを歌苗がするところまでがセットで合いすぎ。楽しいシーンでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。