クラシカロイド 第13話(1期)「ます」感想
こんにちは。今回は1期13話の感想です。
もともとカオスアニメなクラシカの中でもかなりのカオス回。どのシーンを切り取っても面白い。とにかく25分があっという間ですよ。とにかく見てみて!としか言えません。つっこみどころはたくさんだよ!
感想♪♪
- 日曜日の午後、ゆったりとお風呂につかるシューさん。こういう静かな始まり方をする時は大体ヤバい。いいお体してますね(おばちゃんの目)。
- 前回のバッハ対決についてベトを心配し、モツがへこんでて喜んでます。鼻歌も出ちゃうよ。お風呂で歌う楽しさはよくわかりますが、自分で作った曲を歌うのはさぞかし気持ちいいでしょうね。
- 歌が流れる中、音羽館の面々も日曜日の午後らしく平和なひと時。
パッド君が「ます」の説明をしてくれます。
ところでここでの鼻歌ですが、鼻歌というよりけっこう本格的に歌っていますよね。ノリノリ?と思ってたら手にタクトが!五線譜がパーッと出てこれはムジーク… 風呂の中に沈んでるシューさん。曲名の通り「ます」になってしまうわけですが、この回は魚の描き方と水がリアルで気持ちよさそうに見えたり息苦しくなったりします。
- この回は前野劇場。魚化してしまったシューさんの独り言の声色がコロコロかわって楽しい。
鏡に映った姿を見て「み 見えた!一瞬だが見えてしまった!」の言い方が好き。
ひたすら顔のアップというか目のアップでシューの声のみで進む感じがまた。「私のタクトはどこだ?」と言ってるあたり、やはりシューさんは無意識でムジークを出していて、いざ意識的に出そうとしても今のところはできないようですね。助けを呼びながら(実際は声は出ていない模様)浴槽からピョンピョン跳ねてる魚。けっこうシュールな絵面っすね。 - ってところに「高速スピンターン!」を失敗したモツがガラス戸ごと飛び込んできます。ここね、誰もいない風呂に飛び込んだ風ですけど、もしシューさんが魚化してなかったら贅沢風呂タイムにドンガラガッシャーンですからね、まーたシューさんがモツに怒りまくってたでしょうなあ。
- というわけでモツが浴槽の魚を見つけました。シューさんてば困ってるくせに、モツ相手だと全然必死さが見られないw あろうことかモツは「おいしそ〜!」
<あやつ 私を食べるつもりか…?く〜っ野蛮人め!風呂に魚がいる事に疑問とかないのか!>
爆笑!!!ほんとだよ!まずは脱出! - モツは魚を捕まえるために網を貸して!と歌苗ちゃんに言いますが、あいにく網はベトが釣りに持って行っちゃったらしい。
ここ、歌苗ちゃんが洗濯かごを抱えてて洗濯機に向かうところなんですが、くっついて回るモツがまさに子どもでかわいい。 - 洗濯機に隠れてたシューさんは(って書くとすごく語弊が…魚化したシューさんは)飛び出してしまいつかまりました。チーン。さすがに歌苗ちゃんはこの怪しい魚を「食べよう」とは思えないらしい。
- 自分を食べる算段をしている人を前に焦るシューさん。必死に頭を働かせますが「こんにちは 初めまして」とか「ピンチ…パンチ…ポンチ…フルーツポンチ…」とか脳みそが圧倒的に足りないらしい。ここの独り言シーンもまたもや爆笑。すごい脚本だな。土屋さん大好き。
- 場面変わってアルケー社。大量の魚料理のランチ。料理された魚をじ〜…っと見るバダちゃんとか、こういう何気ないシーンも面白い回。
ミツルさんが「突然勝手にムジークが発動してとんでもない目に遭っても不思議じゃないっすよ」と言ってますが、まさにその通り。
チャイコちゃんはバッハ様に肉と魚どっちが好きとか、ピザはカリカリとモチモチどっち?とか質問攻め。困った様子を見せながらも全部音楽用語で回答するバッハ様。日本語で話してくれないバッハに不満のチャイコちゃんだけど、かえって音楽用語で答える方が難しいよね。
バダとチャイコがまた一発屋ネタでケンカ。この辺は次回への布石かな。 - 音羽館。結局ショパンにPCで魚のことを調べてもらいました。ブラウントラウト。日本語で「ます」。あんなに怪しんでた歌苗ちゃんなのに、「ます」という馴染みのある名前とおいしそうな料理写真を見て、一気に食べる方に傾いたぞ。
- 一方シューさんは館を出ることを決意。「先輩の事は遠くからお慕いしよう」
お慕いする、ってなかなか使わない言葉だよねえ。こういう文学的な表現が似合うわ、シューさん。 なんとか窓から脱出。水たまりを飛び移りながら、門の脇の池まで移動。 - と、次は魚シューをじっと見つめるハッシーが!めちゃ狙ってますよ!家事回でバケツいっぱいの魚が餌に出されてたのが思い出される。やばい!「よせ やめるんだ 落ち着こうじゃないか 君」って言い方がまたツボ。
ハッシーにバシャバシャされてかなり危ないところに奏助が!救いの神!池に浮いてる枝でなぜか英語で「自由になりたい」と訴えるシューさん。よく考えたな。奏助がビニールに入れて持ち出してくれました。やったね!
- ハマナ湖に逃がしてもらった魚シュー。※魚を勝手に放流するのはやめましょう とEテレらしいテロップ。
- 「お日様キラキラきれいだね …じゃなくて!なんと美しい光景なのだ。光と影が互いに魔法を競い合ってるようだ…」
子どもみたいな感想を子どもっぽくしゃべったあと、いいお声でいちいち叙情的に言い換えるシューさんに、また爆笑。
お腹がすいたシューさんは食糧を確保に。で、釣りをしているベト。あー、これは… - 周囲は釣れまくってるのに全然釣れないベトさん。手作りギョーザーの餌に問題があるような。ほらやっぱり、シューさんてば先輩に釣られちゃった。音羽館にご帰還。
- シューさん、がっかりしつつも「でもそんなことはもういい!」ん?
「そう!ベートーヴェン先輩が愛してくれたのだ!この私を!幸福だ!生涯最高の瞬間だ!」
ベトが喜んでるからこんな風に思ってるんでしょうけどね。他の魚が見向きもしなかったギョーザー餌に自らかかりに行ってなぜ「ベートーヴェン先輩が愛してくれた」と思えるのか全然わかりません!笑
とにかく食べられるのを回避したかったのに先輩が食べるなら、むしろ本望と思えるのがおかしすぎる。ベートーヴェン先輩の血肉となって生きていこう!と興奮しすぎてムジーク発動とか、ますます変。 - 気づけば、例の池の中に。もう1匹大きな魚が。なんとベトまで魚に?ムジーク恐ろしや。同じ境遇になれてうれしいとか、またシューさんおかしい(そればっかり)。
今度は買い物帰りっぽいリストさんに見つかってしまいました。 - また大きな金だらいに入れられるシューと、ベト。
歌苗「しかも1匹変なのが増えてるし!」変なのってw ベトはブラックバス。イメージぴったり。 - 調理法の話し合いが楽しそう。私は塩焼きとからあげがいいな。
焦るベトとシューだけど、シューは「先輩が食べられないように何とかしたい」ではなく「この姿のまま蒸し焼きにしてメインディッシュとして有終の美を」というあさっての方向に向かっているのがまたw
でも運命に屈服する気はないベト、かっこいい(魚だけど)。 - ベトが田園ムジーク発動。キッチンがカニ型ロボットになっちゃった。鍋ふたを盾にしたチョッちゃんやおたまを剣のように持つリストさんが妙にかっこいいぞ。
こうなった時点でおかしいのに、真剣にカニロボットを止めたりする音羽館のみんなが好きです。そして、カニのはさみで皆が空に放り出されます。
シューさん、モツにはいい気味だと思いつつ「そして…ああ〜!すてきです!ベートーヴェンせんぱ〜い!」ここの、ああ〜!の声が、Eテレ夕方に放送していいのかって思うくらい恍惚としててイケナイ感じ。そしてまたもやムジーク。 - んん?何か別のアニメが始まったぞ。リアル魚ではなくかわいいアニメ魚。ここまでこんなに爆笑させといて、まだたたみかけにくるか?
シューさん、お魚姿でも、ひれを腕のように曲げて紳士的なお辞儀(7話の最初で出てきたお辞儀っぽい)。
とにかくおなかがすいたしか言わない皆さん。歌苗ちゃんのクマノミを小魚呼ばわりするベトが面白い。
えっ、1週間もお魚生活してたの?そりゃお腹がすくわ。 - もとに戻れました。皆さん、カニロボットのことは覚えてるけど魚化してたことは覚えてないのね。ベトも忘れてるみたい。
シューさん、素っ裸なのに躊躇なく立ち上がるのはやめましょう。ヘンターイ!と言うモツの声が楽しそう♪ - 夜。風呂に入り直すシューさん。恥をかいたと言いつつ楽しそうね。あ、だから歌っちゃだめだって!恐ろしいループ…
- ED。美しいイラストに美しい曲。「ます」って本当に旋律がきれいで。頭の中にサラサラと小川が流れるイメージ。この回のEDを聴くと、ものすごい辛くて熱いものを食べたけど、ひんやりさわやかシャーベットをデザートに食べてる感覚になります。
全体の感想
爆笑に次ぐ爆笑回。わが家でダントツの再生回数だと思われるこのお話。
先日ネット上で行われたアンケート「アニメのベストお風呂回は?」で1位になっちゃったこのお話。お風呂シーンはそれほど長くはないものの、確かにお風呂の印象が強い。というか、シューがますになる瞬間、もしお風呂でないところだったらここまで面白かっただろうか。やはり風呂で魚になっちゃった、ていうのがポイント。
「ます」ムジークだからお魚になっちゃいました。ここまでは一応理解はできるのですが、お魚になってしまったシューベルトの思考が面白い。いや、魚になる→助けてもらおうとする→無理なので脱出する→つかまってしまう→先輩と協力して食べられないように頑張る、というシューの気持ちや行動の流れはわかるんですよ。でもその都度、脳みそ足りない発言やベトの血肉になって、とかいちいちおかしいことを言うから!最後は時間切れのように元に戻れましたが、1週間も魚化させてしまう力はすごいっすね。
シューベルトが人間体(?)の姿の時間がすごく短くて、計ってみたら、アバンのうち1分30秒と、お話が終わる直前の1分だけ。あとはぜーんぶ魚姿。
それなのに、とにかくシューベルトが頑張ってるって思えるのは出番はもちろん多いんですけど、楽しい場面とセリフとあの声と。シューさんはわりと独り言シーンが多いので、考えてることがよくわかって面白いです。
この回は意外とオールキャストで、名前のあるキャラだと海月ちゃんと響吾さん以外は全員出てますよね。つながりがよくて、キャラの出番がとても自然。筋書きがしっかりある場合、どうしてもキャラが駒のようになってしまって、この流れにするためにこのキャラをここで登場させてセリフを言わせる、っていうのが透けて見えがちなんですが、それを全く感じさせませんでした。ベトは2話や6話で釣りをしてたので、今回も釣りに行くのは自然でしたし。
誰一人無駄な行動、セリフがない感じ。ギャグ回ながら、とても洗練されてるお話だと思います。
それから、この回ではお魚姿でシューとベトがちゃんと話せててよかったと思いました。6話で出会った時も誰だおまえは状態だったし、先輩お籠もりになっちゃうし、シューさんもキューバに行ったり、家事の時も別だしでなかなかシューさんがベトにきちんと向き合ってもらえてなかったように思えたので。「それでいいのかシューベルト」と喝を入れられたり、と一緒に行動できてよかったね、と思いました。
今日の1枚(*^_^*)
爆笑シーンばかりで選びにくいのですが、二人が魚姿で会話してるシーン。セリフも面白いし楽しいんですが、ふと、
「なんでリアルな魚が話し合いしてるアニメを私は見てるんだろう。これって音楽アニメだったよね、確か」と素になることがありまして。そう考えるとどんどん笑えてきてしまいます。ほんと、大好き!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。