すずらん部屋

アニメ・漫画の感想を書きたいブログ 主にアニメ「クラシカロイド」の感想を書いています

クラシカロイド 第12話(1期)「J・S・バッハ」感想

f:id:j1cp6bzm:20180505071129p:plain

こんにちは。今回は1期12話の感想です。
比較的シリアス回。今まで謎に包まれていたバッハがたくさんしゃべって、彼の考え方が少し明らかになりますよ。

感想♪♪

  • ムジーク発動報告書をめくるバッハ様。ベトやモツの発動状況を探らせていたんですね。何をしようとしているのか。

  • ハローワークを訪れてるシューさん。求職申込書を全部書いたのかしら。「教師経験あり」って。史実のシューベルトは作曲に熱心すぎて教師の仕事には身が入っていなかったようですけど、それでも経験あり!やはり経験あり、は強い。のはずだけどさすがにそうはいかなかった。
    「皆さんそうおっしゃるんですがねえ…」しか言わないハロワのおじさんw 一体どんな仕事を探していたのか気になる。とにかく大家が!と切羽詰まっている様子。モツやベトは歌苗ちゃんに働けって言われても何も気にしてなさそうなのに、シューさんはやはり気になっちゃうのね。

  • アルケー社にて新人アーティストオーディションが行われる模様。
    チャイコとバダが何か意見が合わない話をしながらアルケー社の廊下を歩いています。「あのベートーヴェンモーツァルトのろくでなしども」と言い切ってるチャイコちゃんw
    この辺、時系列がよくわからないのですが、ベトやモツが研究所で誕生した頃、まだチャイコやバダは生まれてないですよね。すぐ逃げてしまったベトモツとは対面してないと思ってたのですが。それでも二人は普段アルケー社にいてバッハ様のそばにいるから、彼らを「ろくでなし」と言い切れるほど、ろくでもないを情報を知っているのかな。
  • そういうわけで、通り過ぎた控室にベトたちがいましたよ。 どうやらJSBのお眼鏡にかなった人たちが呼ばれたようです。きっかけはあの9話で出てきたギターオーディション。バッハ様はほっとけって言ってたのに、と解せないチャイコちゃん。お礼参りって、何だか懐かしい言葉。
  • 控室にはたくさんの人。ベトとモツと奏助が来てます。呼ばれたのはベトだけど、付き添いということで奏助たちも来たらしい。奏助がまた、「ベトデビューに乗っかり作戦」を考えたようだけど見事に二人に見透かされてる。それはそうだけど、だからってこの2人を奏助なしで来させるのも不安だし、ついてきて正解だと思うよ。
    奏助がプロデビューしたらお金がガッポガッポという話をして、モツは過去のことを少し思い出したようです。

  • 一方音羽館。紙袋から落ちたりんごを拾ってくれた紳士…。歌苗ちゃんとバッハ様の出会い方が何コレキター!
    ていうか「どうぞ」って普通に日本語をしゃべってるバッハさん!いいお声!あのカツラもない!ダンディ♪

  • ベトが呼ばれたあと、モツまで「適性を見るから」と連れて行かれました。驚く奏助。
    チャイコちゃんたちがミツルさんを問い詰めます。ベトモツを呼んだのはやはりミツルさんでした。
    クラシカロイド全員を完全な状態にする」というバッハの目的に近づけるために呼んだようです。ここのミツルさん、曲者風だけどきれいだ。作画がよい回。

  • 音羽館。歌苗がバッハを伴って帰宅したのを見たショパンは驚愕。そりゃ、バッハの元から逃げたんだものねえ。

  • 自動オルガンの前でバッハさんとお話しする歌苗ちゃん。響吾さんのことから音楽のことまで色々お話をしますが、こんなにきちんとお話できる歌苗ちゃんてやはりしっかりしてる。 バッハさんは、いきなり難しいお話をしだします。
    「本当の音楽というものを私はいまだ奏でた事がないんだよ。いつか必ずそれを奏でたいと思っているのだけどね」

  • アルケー社。ベトは社員の人たちの前でギターの演奏。
    モツは、アイドルにならないか?と持ちかけられます。女子にモテモテ、という言葉に妄想が広がるモツさん。すごいですね、ピー音出まくり。初めて見た時、なんだこの演出は、とかなりびっくらこきました。

  • 音羽館。バッハさんの持論が続きます。さらっと自動オルガンを弾いてますが、音が出ないはず。歌苗ちゃんも驚きます。
    「音楽は自由な状態で奏でられるものであるはず」
    「聴いてもらえるもの 求められるものを作らなければ たとえ自分のやりたい事と違っていたとしても」

    「自由とは虚無の裏返し」
    バッハ様のセリフに、よくわからないままアイドルの衣装を着せられてたモツや演奏しているベトが重なります。
    バッハさんのお話は歌苗ちゃんもよくわかりませんでした。けど、「すごく苦しんでいらっしゃるのは分かるっていうか」って、バッハ様、本当のところをJKに見抜かれてます。
  • チョッちゃんからメールをもらったリストさん。この2人やはり仲良しさんのようでうれしい。内容に驚いたようですね。そりゃバッハ様電撃訪問だもんね。
  • ベトの演奏はアルケー社の社員から厳しい評価。こういうオーディションてどういうものなのか全く知らないのですが、わりとズバズバ言うものなのかしら。そりゃ、いきなり連れてこられて演奏してるんだもん、ベトさんはいい演奏はできないでしょ。
  • 一方モツの方も、「もうやーめた」。プロデューサーさん、色々細かい。下品な発言禁止、なんてモツらしさが半減しちゃいますよ。

  • 「もっと楽しんでもいいんじゃないですか」と歌苗ちゃんに言われて、驚くとともに話を続けてもらうバッハさん。先週はあんなに音羽ロイドたちに怒っていた歌苗ちゃんも、
    「彼らはいつも好き勝手やってて でもいつも楽しそうだから」

  • 歌苗「ほんと音楽以外は駄目な人たちで せめて共同生活のルールだけは守らせようとしてるんですけど」詳しくは11話の家事回を見よう。
    「自由を腐らせる事のない適度な刺激としての制約…か」 居心地がいいんですね、音羽館て。

  • 勝手に音楽を押し付けられようとして、ついにベトも怒りました。となればムジーク発動。
    モツもお金のことを言われた挙げ句「君は黙って我々の言うとおりに従っていればいいんだ!」なんてプロデューサーさんに言われちゃったからプツッときたよ。一番モツが嫌いそうな言葉。
    過去、貴族たちやモツの雇い主のコロレド大司教に言われた言葉がフラッシュバックしてきます。
    コロレド大司教の、ザルツブルクに戻りなさい 私はあなたの雇主。黙って私の決めたとおりに従っていればよいのです」という一方的で威圧的な言い方。
    このコロレドさんの声優さんは小形満さん。ディズニーの「ちいさなプリンセスソフィア」のヴィランであるセドリックの声をされてる方です。私はこのセドリックさんが大好きなので、ほんの少しのシーンとはいえ、小形さんの凛とした声が聞けてうれしかったです。
    モツもムジーク発動!皇帝ムジークのペンギン、レクイエムムジークのドクロ、迫力あります。

  • 音羽館の方にはヘリでお迎えが。いきなりヘリが来たらびっくりだよね。音羽館が広いから大丈夫だっただろうけど。ちゃっかり名刺を渡すバハ様♪

  • リストさんが慌てて帰宅。大丈夫?と訊きますが、ショパンとリストは一体バッハ様をどんな人だと思ってるんだろ。

  • 大量のペンギン&ドクロを見て、ムジークだと悟る奏助。廊下で出会い頭にバダちゃんと衝突。いやん、ラブコメポンコツさん?って呼ばれ方だけど。アドレス交換はあとにしましょう。
    ミツルさんはこの事態を待っていたようで静観してます。

  • ヘリで着いたバッハ様。ついにムジーク発動。このヘリから飛び降りて口上を言って発動するところ、とても勢いがあってかっこいいです。口上は「フューゲ ディッヒ ツゥザメン マイネ メロディ」 f:id:j1cp6bzm:20180505071118p:plain

  • かつらをオン!グラサンもビシッ。オフとオンの差がかなりありますね、バッハ様。

  • 屋上は人だかりです。まずはタクトを振って一閃。ベトとモツも気づいて屋上に来ました。
    ベト「貴様がそのしれ者どもの親玉か〜!」
    えっ、ムジークバトルなの?タクトを振ると五線譜がパーッと飛び出して、キマッている。
    バッハさんのムジークはHow to Win! ~トッカータとフーガより~
    この曲、緊張感あるバトルにとにかく雰囲気がぴったりで、ベトモツvsバッハの応酬を盛り上げてくれます。 バッハのムジークでベトが出した皇帝ムジークが消され、ベトとモツも相手がクラシカロイドだと気づきます。
    しゃべりながらバトル!5話のペンギン無双や6話のムジーク混沌とはまた全然違う感じ。ベトさんも使う言葉が難しめなのでバトルが合う!モツは言葉がふわふわしてるのでちょっとバトル向きじゃないけどw
  • バッハ「笑止!情熱と単なる欲望は異なる!自由と無責任な放埒も異なる!」放埓とか、言葉がなかなか難しい。
    ベトたちのムジークを止めてる!いちいち面白いポーズを取るバッハ様は何なの。
  • 周囲がさすがバッハ様!と言うので、ベトとモツも、相手がバッハだということを知ります。ト音記号の矢がスタイリッシュ。ベトとモツはムジークが解かれてしまいました。
    とにかくしゃべり倒すバッハ様。
    「貴様らはいまだ音楽の使徒たるに足りぬ…我が求める八音を成すには…」
    八音という重要ワードきました。

  • 叱られるチャイコとバダ。ミツルさんが失敗っすねーとさらーっと。結果的に彼らの成長ぶりを見られたのはよかったのでは?というミツルさん。バッハ様は難しい表情。

  • 負けたことは悔しくないと言いつつやっぱり悔しいベトとモツ。 ごはんは家賃を入れてくれる人から、と言われて働く気も家賃も入れる気もある!と主張するシューさん。
    奏助がニタニタしてる後ろで「何を言っても『皆さんそうおっしゃるんですがねえ』『皆さんそうおっしゃるんですがねえ』…」って繰り返すシューさん面白いです。

  • 「あれが響吾の娘か…」と思いにふけるバッハ。この話ではまだ明かされていませんが、バッハさんは響吾さんに複雑な思いを抱いているので、どう思ったんだろう。

全体の感想

タイトル通りバッハ様大活躍回。これまで音楽用語しか話さず、音羽ロイドの敵方のような雰囲気を醸し出していた人。
この回では、いつものマントのような服装ではなくスーツ姿で音羽家を訪問し、じっくりと歌苗と話すことによって視聴者にもバッハという人をわかりやすく見せてくれたと思います。

敵方であるようだけど、少なくともきちんと話ができる人。
アニメや漫画、ドラマではよく「人の話を最後まで聞かないで、勝手に思い込みで突っ走る」というような表現が多くされますが(面白くなりますしね)、この音羽館でのバッハと歌苗のトークは、お互いきちんと相手の言うことを聞いて、歌苗はわからないながらも意見を述べて、いいやり取りだと思いました。だからこそ後半のバトルが活きてきたと思います。
バッハさんはバトルで難しいことを言っていますが、前半の歌苗とのやり取りでの落ち着きと憂いを先に見せてくれたので、ただ自分本位の思想をわめいているようには思えませんでした。いきなり八音とか言い出してしまうので、ベトたちも戸惑うでしょうけど。
一方ベトとモツの方は、アルケーの人たちからやりたくないことを押し付けられているシーンが続くので「自由」ということを考えざるをえませんね。
バッハさんが「自由と無責任な放埓も異なる」と言っていましたが、うちの子どもには難しかったようです。というか大人にも難しいですね。何となく、「制服のない学校や校則のない学校」の自治精神みたいなことをぼんやり思いました。ベトたちとバッハの対立軸が少し見えてきて、1期折り返し、という感じがとても伝わってきた回でした。

今日の1枚(*^_^*)

f:id:j1cp6bzm:20180505071143p:plain

チャ「ふ ふ 普通にしゃべった〜!」バダ「初めて聞いたよ〜!」のシーン。今まで日本語を話すのを聞いたことのない二人のこの反応。この顔。爆笑。そこかい!
今後も「バッハ様が音楽用語しかしゃべらない件」はちょこちょこネタにされていくのですが、なぜそういう設定にしたんでしょうね。近寄りがたい雰囲気を出したいのかな。歌苗ちゃんの前ではすっごく優しそうだったけどねー。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



画像は©BNP/NHK・NEPより引用しております。

クラシカロイド1期(第1シリーズ)感想 カテゴリーの記事一覧 - すずらん部屋

クラシカロイド2期(第2シリーズ)感想 カテゴリーの記事一覧 - すずらん部屋