クラシカロイド 第10話(1期)「愛しのジョリー」感想
こんにちは。今回は1期10話の感想です。部屋にこもり、おとなしいチョッちゃんの生態はけっこう謎で、というか前髪が長いせいか目が描かれてないことも多く、不思議な彼。そんなチョッちゃんの素顔がたくさん見られる回。ちなみに前回9話に続き、毎回見るたびに泣いてしまう回です。
感想♪♪
ショパンさん、なぜか人間不信になっています。なるほど、チョッちゃんは音羽館の人たちのノリについていけないのね。
ネットで書き込みをすれば反論され…「うるせ〜!バーカバーカバーカ…」
キター!チョッちゃんのバーカバーカ!言い方が面白くて好き。
そんな時「アルケドール」というバーチャルアイドルアプリを見つけます。バーチャルアイドルにジョリーという名前をつけ、デザインや声を設定していくショパン。幼くてかわいいビジュアルだけど、胸は大きいわね。自分でバーチャルアイドルのアルケドールのセリフを考えて、それと会話するとは。
あっ、ハッシーがル○バもどきに乗って掃除してる!- リビングでリスト・奏助・シューがおしゃべり中。最近見かけないショパンの噂話。
ショパンは禁断の愛に溺れているとか。すっかりやつれてるショパンは、誰もいないはずの部屋で誰かと会話してるかのようでヤバめ。
奏助もアルケドールにはまっているようです。といっても見る専門のようですが。ここのシューさん、顔が子どもっぽくてかわいい。 - おおー、ここで「恋はジョリジョリ〜華麗なる大円舞曲より〜」だ!
この曲、私の中でザ・ショパンっていう位置づけ。有名だよね。ジョリーと会話しながらジョリー生誕○日目のお祝いしたりするショパンが幸せそうで楽しそうで。パソコンモニターと一緒に寝て幸せそうなチョッちゃんがもう!! - でも時は過ぎ、パソコンの画面の向こうはいつもクルクル回って楽しそうなジョリーだけど、現実世界は雨が降っているわけで。ショパンは虚しくなってしまったよう。
「ジョリーは本当は笑ってくれない…歌ってくれない…僕は…僕はこんなにジョリーが好きなのに〜!」 - あっ、ムジークを発動しちゃった。無意識だったのかな。モニターの向こうのジョリーに影響が出た様子。
モニターの中には今までのジョリーに比べるとずっと大人びた女性が立っています。
名前を訊かれて「ショパン」と名乗ると「変な名前ね」と言うジョリーに、少しうれしそうに笑うショパン。
ビジュアルデザインのステータスも、「高嶺の花」「スレンダー」にかなり寄っていて、以前とやはりだいぶ雰囲気が違う。 - ジョリーが「恋はジョリジョリ」を歌って、それを近くで聴くショパンがこれまた幸せそう。実際はモニターの向こうとこちらなわけだけど、気持ちはもうそれを超えている。 他のアルケドールの存在に気づくジョリー。「あなたの歌をたくさんの人に聴いてもらうの」とジョリーは意志を持って活動し始めます。
- 奏助もジョリーの動画を見てすげー!と大騒ぎ。パッド君の解説より動画見せろですか。パッド君がきちんとショパンの曲と言ってるのにまるで気づいてないのね奏助。
- 街中でもジョリーは大人気。多くの人が動画を見ています。この歌、すっごく癖になりますよね。聴いていて気持ちがいい。「脳内麻薬」って書き込みがちらっと映ったけどわかる。
- ジョリーはさらに突っ走る。自分で勉強して動画をアップしたり…
「私とあなたの歌をみんなが聴いてるのよ。ねえ うれしいでしょ?」とジョリーに訊かれ、どこか戸惑いながらもうれしいと答えるショパン。 ジョリーはどんどん先に進んでいる様子。ダンスの勉強もしているらしい。
「ジョリジョリうれぴっくる〜!」
う、うれぴっくる?キャラだそうです。他にもファンサイトのこととか、完全についていけてないチョッちゃん。 ジョリー人気はますます上がり、クラクラのライバルのように?
そのことをチャイコとバダがミツルさんに問い詰めるものの、バッハ様の指示、バーチャルクラシカロイドが作れるかも?との算段とか。この頃のミツルさんはかなり怪しくて悪役風味〜。チョッちゃんは完全にひきこもってて妖怪化してるもよう。悪魔ばらいとか、さすがヨーロッパの人は言うことがこわいよ。
- ショパンに腹を立てているジョリー。うん、チョッちゃんがジョリーに求めてることと、ジョリーが求めてることが全然違うんだもんね。ジョリーさん、言葉がかなりきついっス。
「つまり2人でいられるだけで幸せだから…」これが本音だよね、チョッちゃん。 - ショパンの部屋から悲鳴。
「ジョリーが行っちゃったー!」
ふむ、ショパンとジョリーは決裂してしまったのね。曲を書かないショパンには愛想をつかしてしまった。奏助がジョリーのことを「性格わりぃな…」っていうのも確かに。ベトもモツも彼ららしい言葉で励ましてくれるけど、チョッちゃんは嫌いになったわけじゃないし辛いよね。
ジョリーを求めてネットの中に行くと言ったショパンをみんなあっさりと応援したところが、ロイドらしいというか。 - キター!「夜半の月〜幻想即興曲より〜」この曲、好きすぎます。
なのになぜか、ネットの中にはベトや奏助たちが入ってしまい、チョッちゃんは部屋に取り残され…ハッシーまでネットの中に。 - ジョリーを連れてきて、とお願いするショパン。そこに青髪の優男が現れる!え、誰これ、と思ったら、まさかのパッド君!!!けっこう意外なビジュアルっすね。
- パッド君、さすができる男。ジョリーファンによるネットイベントの招待状を出しておいたらしい。
言葉通りやってきたジョリー。やり直したい!と叫ぶチョッちゃんにすげない態度。
ベト「小娘 お前が命を得たのはショパンの力だろう。創造主への親愛の情すらないというのか?」
ベトさん、いいセリフ。響吾パパに思い入れがあるベトらしい。というか、バーチャルアイドルとか、古風そうなベトがよく話についていけてるなあ。 - ジョリーが「恋はジョリジョリ」を歌うと、それはムジークとなっているらしい。なぜ?と不思議がるロイドたち。 ミツルさんも、サンプル回収!とジョリーを狙います。あちこちから帯状のものが伸びてきて拘束されるジョリー。
- パッド君が説明。「何者かがジョリーをプログラムごと回収しようとしているようですね」
一体どうしたらいいのかわからないみんな。
パッド君「ムジークというウイルスに感染したようなもの。ウイルス除去をすれば初期状態に戻り回収コマンドも停止するかも」と。ショパンのムジークがウイルス除去になるのでは、と奏助は言いますが、「そうすると単なるアプリに戻り今の人格は失われる…」どっちにしろジョリーは助からない…。 ジョリーを失うなんて…と涙を流すチョッちゃん。ここの、鳥海さんの声の演技が泣ける。 - 「トップアイドルになってわからせてやろうと思ったのに…『あなたの曲はこんなにすごいんだよ』って…私ね…あなたの曲が好き。私とあなたで作った歌…何だか分かんないやつに奪われるなんて嫌!だから…あなたの手で終わりにして ショパン」
ジョリーの本当の気持ち。これを聞いたショパンは立ち上がり、迷うことなくムジークを発動させます。このシーンがすごく好き。 - 「幻想即興曲」の終末感と画面の吹き荒れる感じ、そして歌詞がとても合っていて何度も見入ってしまう。
ムジークが解け、みんなは音羽館に戻ってきました。
モニターの向こうには消えかかっているジョリー。ここのショパンとジョリーのやりとりは見るたびにボロボロに泣く私です。
「私はいつもあなたの中で歌い続けるから」
ずっと触れ合うことができなかった二人が、モニター越しに指を絡め合えたのがもう…(号泣) パッド君の解説。ジョルジュ・サンド。この方のことは後ほど書きますが、調べたことがあったのに、ショパンの恋人というのはすっかり抜けていました。ここ、静かに解説して、ロイドたちも静かに見守るのがいいですね。
「お気持ちお察しします」とシューさん温かい。
最初、めっちゃ音羽館のみんなに不満げだったショパンも「みんな…ありがと…」最後。今度はジョリー2を作ったチョッちゃん。アルケドールの配信は中止になったから、別のを使ってるのかな?すっごく手書きっぽい絵だけど…本当、打たれ強いね!
全体の感想
見るたび泣いてます、この回。 挨拶のところでも書いた通り、私、きちんと見始めたのが1期の再放送の途中からで、この回は保存するために早々に編集作業だけはしたものの、ちゃんと見たのがかなり遅かったです。
8人のロイドの中で、一番謎キャラだったのがショパン。ショパンといえばピアノの人、というようなものすごく雑な認識しかなかったんです。この回をきっかけに、ショパンとジョルジュ・サンドの関係にはとても気になるようになりました。
(ところでジョルジュ・サンド。以前にもちらっと出しましたが「ときめきトゥナイト」という少女漫画で「ジョルジュ」というキャラと「サンド」というキャラが出てきます。どちらも男性。この名前について、作者が「ジョルジュ・サンドから名前を取りました」とコメントで書かれていて、「ジョルジュ・サンドって誰?」と調べた記憶があります。何かで調べて、フェミニストってことがわかっても、フェミニストの意味もよくわかっていませんでしたが。そんなことを思い出しました)
クラシカロイドのショパンも引きこもりという印象しかなかったのに、この回をきっかけにどんどん好きになりました。人間味のあるチョッちゃん。ネットに強く、まとめサイトも作れるし動画アップもしたりとイマドキなのに、部屋が無機質というか段ボールに載せたPCを使ったり、とチグハグな感じがとても惹かれます。 この回のジョリーとの関係。気持ちがどんどんすれちがう辺りがすごく切ない。でも最後に、「あなたの曲が好き」という思いが伝わってよかった。優しく見守るみんなもすてき。誰も、バーチャルじゃんとか茶化したりしないし。
それから、「夜半の月〜幻想即興曲より〜」がとても好きです。この曲、私は知らなかったのですが、激しさと優しさが同居したような、不思議な曲でまさに幻想って感じで。原曲もムジークも何度も何度も聴いています。こんな素晴らしい曲に出会えて、本当に幸せです。
さて次回は、大ギャグ回ですね。
今日の1枚(*^_^*)
パパパパッド君!!
パッド君の擬人化にも驚いたんですが、ビジュアルがけっこう意外で驚きました。
だって「パッド君」っていう名前が非常に子どもっぽい名前ですよね。だから大人っぽいビジュアルに、こう来たか!って感じで。何となく出木杉くん風を頭に浮かべてました…
パッド君は奏助の相棒だけど、実際のところ、クラシカロイドたちをどう思ってるんだろう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。